ご挨拶

遠い昔、人は風を豊かに感じ、風の力を利用しておおらかに生きていた時代がありました。 しかし、物質的には豊かで便利になった現代の暮らしは、人が自然と共に暮らす感覚、風を感じて暮らすという感覚をどんどん薄れさせてしまいました。 その結果、自然に対して人は畏敬の念を抱くことさえ忘れかけています。そして、私たちが生きていく上で風がとても大切なものであることに気づく人は、 少なくなってしまいました。しかし、この地球で大地や水や火が大切なように、この地上で生きていく生命にとって、風はとても大切なものなのです。 風は目に見えません。しかし、この見えない風に意識を向けることで、いろんなことが見え始めてきます。私たちが風を意識することで、 物質という限られた中で生きる暮らしからは感じることの出来ない、私たちが忘れかけていた豊かな感性がよみがえり始めます。 風は私たちの暮らしにクリーンなエネルギーをもたらしてくれるだけでなく、精神的な豊かさも与えてくれるのです。 今、自然エネルギーとして風力発電が見直され始めています。この風力発電を広めていきたいと思っいる方の多くも、 ただ、エネルギーを作り出す装置とし風車を見ているのではなく、広い大空に風を受けて回る風車の姿に、 風の持つ豊かさを感じておられる方も少なくないのではないでしょうか。今、地球の気候が大きく変動し始めている予兆があちらこちらに見え始めています。 いよいよ、様々な変化の時を超えていかなければならないことを、私たちは覚悟しなければならないようです。 そのためにも、今、シンプルに生きる力を私たちが持つことが大切だと思います。そして、これから地球上に吹く風が決して優しい風ばかりではないことも、 もちろん私たちは受け止めなければならない場面に出会うことでしょう。でも人が風に意識を向けて風を愛せる術を身につけていけば、 どんなに吹き荒れる風であろうと、それなりの意味を私たちは見いだしていけるのではないでしょうか。 さて、いろいろと書いてきましたが、私たちにとって風に関わることは実はとても楽しいことなのです。大きな時代の変化に差し掛かっているこのとき、 ともすれば不安になりがちな私たちの心が風の力を利用したり、風に意識を向けたりすることで、物質的にも精神的にも豊かになることができれば こんなに嬉しいことはありません。そんな風への思いを抱いて、一人よりも二人、二人よりも三人で風を伝えていきたいと、私たちはNPO法人風を立ち上げました。 具体的な活動としては、情報誌風の発行や小型風力発電機の開発、風のアート、風とあそぶイベント、風の旅の実施など、様々な風の利用や楽しみ方などを 社会に提案、発信していきたいと思っております。そして、私たちの風の活動の輪がたんぽぽの種が風に運ばれていくように、いろんな所に広がって、 21世紀という新しい時代の中で、風が再び私たちの暮らしの中に甦ることを願っおります。どうぞ、NPO法人風の活動をご理解頂き、 ご支援下さいますようお願い申し上げます。

代表 池田真知子
情報誌風の”風のエッセイ”執筆
【池田真知子環境関連活動歴】
【ブログ”今日の風”】

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